32歳の時に主人が交通事故に遭って、長期に入院しなければならなくなり、会社も辞めて収入がなくなって本当に困った時期がありました。
家賃だけでも6万5000円は払っていたので、最低でも月の生活費が20万円は必要でした。
子供も幼稚園に通い始めていたので、通園費や主人の入院費、生活費などを合わせると、300万円ほどお金が足りなくなりました。
貯金も底を突いてきて、私もすぐに仕事を探しましたが、正社員は不景気でまず雇ってもらえそうな所がなかったので、朝10時から夕方3時までのパートを始める事にしました。
それでも家賃ぐらいの収入にしかならなくて、子供と主人の世話と家事で毎日毎日大変でした。
そんな私の疲れきっている姿を見て、実家の両親が、「お金は足りているの」と話を切り出してくれました。
私もずっとどこかに借りなければと思っていたのですが、消費者金融などは金利がとても高くて怖かったのでずっと迷っていました。
だから、両親に今の自分の家の家計の状況を全てさらけ出して話してみました。
両親には心配や苦労をかけたくないと思いましたが、金融業者にお金を借りて高い金利を払っていく自信がなかったので、両親に300万円の借金のお願いをしました。
両親は快く300万円を融通してくれました。決して安い金額ではないのですが、とりあえず主人が退院して働けるようになってからゆっくり返してくれればいいよ、と言ってくれました。
私はそんな両親の言葉に甘えてばかりでも悪いと思って、月に1万円でも返済できる時は、両親の口座へ振り込んで返済しています。
直接お金を渡して返済すると、そんなに急がなくてもいいから、と言われるからです。
どうしてもお金がなくて困った時には、消費者金融などに簡単に借りずに、親族に相談してみるのが安全な道だと思いました。